コラボ作品展 unico×デコ屋敷

趣旨文

本日は私たち「unico（ウーニコ）」の作品展に足をお運びいただき、本当にありがとうございます。
　unico（ウーニコ）とは、社会福祉法人安積愛育園の各事業所を利用されている、主に知的に障がいをもつ、様々な年代の方のアート活動を支援するグループです。
　利用される方、それぞれの「やってみたい」「楽しそう」に近づけるような取り組みを模索する中で、絵画や造形、ものづくりといった創作活動が始まりました。活動の当初より変わらず私たちの心をとらえて離さないのが、利用者さんの生み出す作品の、なんとも形容しがたいおもしろさ、不思議さ、素晴らしさです。
　障がいを持つ方の芸術は、海外では「アウトサイダーアート」または「アールブリュット」等と総称され、専門に作品を収蔵する美術館があるなど、早くから高い評価を得てきました。近年、ようやく日本においても注目が高まり、いくつかの作品展などが開かれるようになっています。
　なにより、この素敵な作品たちを皆さんに見てもらいたい、良さを味わってもらいたい･･･！。そんな思いで、私たちも小規模な作品展を開催しています。
　今回は、デコ屋敷大黒屋さんの全面的なご協力の下、再生された古民家内をキャンバスに、私たちの作品の一部をお目にかける機会をいただきました。どうぞごゆっくりご覧ください。
　また「unico(ウーニコ)」はイタリア語で「唯一」「個性的」「ひとつ」という意味です。「障がい」が「ある・ない」に関わらず、誰もが「唯一」の存在であり、障がいを含めた様々な「個性」が集まって、「ひとつ」の社会なんだ、という想いをこめています。

　　　　２００９年８月１日　unico

出品作家

青木尊、青木玲子、安斎隆史、伊藤勝子、伊藤峰尾、岩崎由美、小林紀美子、笹山勝美、澤田さゆり、助川晴栄、土屋康一、橋本吉幸、星清美、宮野亮太、武藤玲子、森陽香