三瓶の作品は、線を引き重ねたその見た目と本人の名付けから「もちゃもちゃ」と題されるが、その実は、数多の文字の集積である。彼女が日中通う事業所で、さらには自宅で、その集積は用紙の両面に営まれる。自宅と事業所の行き帰りに用紙は折りたたまれ、多くの作品には十字の折れ線が刻まれている。実はこれは完成形ではない。ある程度文字の集積が進むと、三瓶はそれを3~4cm台にちぎり、次の真っさらな用紙へ着手する。展示しているものは、ちぎりに入る一歩手前のものをお借りしたものである。
無意味、のようなもの(2018/04/14-2018/07/16)
感!生!生きることの共振 岩手・福島からのメッセージ(2011/08/27-2011/09/09)
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