「じゃらじゃら」は、あすなろ荘で生活する佐久間が、余暇の時間などに指先の感触を楽しむために、歴代の担当支援員によって作られた。佐久間は、湯船の水面をじゃぶじゃぶした際に指に触れるお湯の感触や、パイプ素材の枕をにぎにぎした時の感触を以前から楽しんでいた。その様子を見たある支援員が佐久間が日常的に楽しめるものとして、小豆のお手玉やビー玉などを準備して、「じゃらじゃら」は誕生した。その後担当の支援員が変わると、前任者が作ったものからさらに発想を広げ、より感触を楽しめる材質や、利便性、衛生面などに工夫をこらした。佐久間と支援員の関係性によって多種多様な「じゃらじゃら」が生まれ、現在も作られ続けている。
※作品は、施設入所支援事業を行うあさかあすなろ荘で「じゃらじゃら」と呼ばれているものを、過去に「じゃらじゃら」を制作した支援員に聞き取りをして再現したものである。
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佐久間さんが「じゃらじゃら」をする様子です。 (2017年はじまりの美術館 撮影)