小林は郡山市内の福祉事業所「パッソ」に通う。小林が主にモチーフとして描くのは人物で、制作はパッソの創作活動の中で行われる。一見、みな同じように見える人物だが、事業所のスタッフや知人など実在の人物が描かれていることが多く、よく見ると毛髪や表情などが細かく描き分けられている。迷いなく一気に描かれる人物はシンプルな形で表現されており、簡素化された可愛らしさに、思わず頬がほころぶ。作品が醸す雰囲気は、いつも周りを気遣う小林の人柄が投影されているようだ。主な展覧会に「まちなか美術館」(猪苗代町内/福島/2018)、「LOOK!there it isホラそこにあるよ!」(日本赤十字社埼玉県支部旧社屋/埼玉/2017)他。
パッソ10周年企画(2014/10/26-2014/10/26)
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