fukushima file – はじまりアーカイブス – 福島県内で、なんだかきになる表現をしている障がいのある方や、その方たちがしている表現や作品を記録・保存し、公開しているデジタルアーカイブサイト。fukushimafile

鈴木 盛衛


SUZUKI Morie

1945年生まれ会津若松市出身・喜多方市在住

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高校卒業後に看板描きの仕事を行う。2012年からしののめ荘で過ごす。身の回りにある段ボールや紙などを用いて立体作品を制作したり、絵を描く。新聞などを元にモチーフを探し、自身の居室のベッドの上で制作をすることが多い。大きな作品だと3-4ヶ月かけて制作することもある。絵に関しては、看板描きの経験から元になる絵にマス目を描いて寸法を測り、それをもとに絵を描く。

受賞歴

・「第3回Art to You!東北障がい者芸術公募展」東北テレメディア開発賞
・「第2回 福島県障がい者芸術作品展 きになる⇆ひょうげん2018」審査員賞(岡部兼芳賞)

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出展歴

・「第2回Art to You!東北障がい者芸術公募展」
・「第3回Art to You!東北障がい者芸術公募展」
・「第4回Art to You!東北障がい者芸術公募展」
・「第1回 福島県障がい者芸術作品展 きになる⇆ひょうげん2017」
・「第2回 福島県障がい者芸術作品展 きになる⇆ひょうげん2018」

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制作に関するエピソードを教えてください

盛衛さんは、誰に言われるでもなく一人で道具を持って行って作品を作ることが多いです。大きいものから小さいものまで様々ですが、誰かのためにつくるのことが多いです。 例えば、施設に保育園の子がくるので紙芝居を作ったり、スタッフが作品を貼り替えるのが大変そうなのを見て作品の入れ替え可能な屏風を作ったり、みんなで楽しめるドミノを作ったり。スタッフや他の利用者の方へのプレゼントや、どこかに行くときのお土産として作品を作られることもあります。 作品の多くはプレゼントしてしまうので、残っていない作品も多いです。(スタッフ)

制作の中でどのようなこだわりがありますか?

よく使う素材である段ボールは、体育館の段ボール置き場にご自身で取りに行かれます。厚み・質などを見て、お部屋に持っていきます。布ガムテープの種類へのこだわりもあります。 日中はほとんど自室で何かを作っていて、作品ができる2日前には人が集まる食堂へ移動して仕上げの制作を行います。周りが興味を持ったところで、完成。わくわくしながら作っているのがわかります。自分で作った靴を履いて歩かれることもあります。 また、平面の作品は新聞や旅行に行ったときのパンフレットを元に作ることが多いです。マス目をひいてそれを元に描き、作品の裏には原画となった新聞の切り抜きなどを貼ることが多いです。(スタッフ)

しののめ荘のなかにはあちこちに盛衛さんの作品が展示されている

しののめ荘の一角には、盛衛さんのギャラリーがある

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